どうも、依然としてロリポップと聞くと飴の方を思い浮かべてしまうブラックです(*・ω・)ノ🍭
以前レンタルサーバーであるロリポップ!について解説していきました。
レンタルサーバーの場合は実機であるサーバーを利用し、料金や容量はプランで変化できます。
しかし同じロリポップ!が提供しているマネージドクラウドの場合使用は全く異なっています。
それではどのような点がロリポップ!と違うのでしょうか、今回はLOLIPOP!マネージドクラウドについて解説していきたいと思います。
LOLIPOP!マネージドクラウド
運営会社
LOLIPOP!マネージドクラウドはGMOペパボ株式会社が提供しているGMOインターネットグループ系列のクラウドサーバーサービスです。
2003年に設立し東京・福岡そして大阪にオフィスを構えており、東証1部に上場している大企業です。
ロリポップ!とは
ロリポップ!は2018年から提供しているサービスで、2022年でまだ4年しか経過していない比較的新しめのクラウドサーバーサービスです。
そんなサーバーサービスですが正式版が提供される前にフクオカRuby大賞で福岡県知事賞に選出されており、さらに提供した後すぐにRuby biz Grand prix2019の大賞にも選出されました。
特徴
スペック
このサーバーはプランではなくコンテナの使用量によって料金が変化する仕組みになっているため使用するコンテナの量によってスペックと料金が変化します。
そのため1つのコンテナのスペックは同じものとなっています。
ということでここではコンテナ1台分のスペックについて表でまとめてみました。
CPU | 1コア共有(コンテナをどれだけ使用しても1コア) |
メモリ | 512MB |
ディスク容量 | 10GB (SSD+HDD) |
OS | Linux |
テンプレート | LAMP(PHP)・WordPress・Node.js・Ruby on Rails・Golang・Python・.NET・Java |
仮想化基盤 | コンテナ型仮想化 |
データセンター | 東京 |
管理者権限 | なし |
グローバルIPアドレス | IPv4アドレス×1個 |
同時接続 | 制限あり |
一見CPUやメモリの容量、そしてディスクの容量が少ないように見えますね。
CPUは確かに貧弱かもしれませんが以下の2つの記事を確認すると、1つ目の記事ではディスク容量について以下のように記載しています。
個人用途でテキスト中心のサイト・ブログであれば、画像を多く使ったとして見積もっても、1ページあたりのデータサイズは3MBほどです。
よって、1,000ページ作成しても3000MB=3GBで、3倍の余裕分を確保しておいてもサーバー容量が10GBあれば十分ということになります。
【確実】レンタルサーバーの容量はどのくらい必要?目安を用途ごとに解説
ということでコンテナ1台分でも十分にサイトを運営することができます。
残念ながらバックアップ機能のがないため自分でバックアップする必要がありますが、それでも十分な容量です。
実際に利用している企業の利用料金が公開されていますが、公式サイトであっても平均コンテナ起動台数は1日に1台であることがわかります。
そしてもう1つの記事ではメモリについて確認することができます。
このサイトでは16GBのメモリを推奨していますが表を確認すると月10万PVのサイト規模で常時メモリ使用量50MBであると記載しています。
それではこのサイトはなぜ16GBのメモリを搭載することを推奨しているのかというとアクセスが急増した際にメモリ容量が少ないと付加によってダウンしてしまう可能性があるからです。
しかしLOLIPOP!マネージドクラウドはアクセスの増加に合わせてコンテナを増やして対処することができるので負荷に耐性があります。
機能
弱点
まずこのサーバーの弱点について最初から説明してしまいますが、ずばりいってしまうとセキュリティがSSL化しか設定できずメール機能がありません。
これはファイアーウォールといったサーバーに必要なセキュリティ対策を設定することができず、サーバーに付属するメール機能がないため独自ドメインを利用したメールアカウントを作成することができないということです。
この問題を解決するにはWordPressでできうる限りのセキュリティ対策を行い、フリーメールかメール専用サーバーを契約して活用する必要があります。
それでは弱点についての説明はしたので本格的に機能について説明していきます。
オートスケール
いきなり最大の特徴であるオートスケールがあります。
これは急激なアクセスによってサーバーに負荷がかかった際に自動でメモリやCPU等を拡張しダウンすることを防く機能です。
この機能が真価を発揮するときは雑誌やテレビで取り上げられたりと大勢の人達の目に入ると
どんなサイトか見てみよう
とサイトを閲覧に来る方が多くなります。
このアクセス数の急増に耐えられるようにしてある機能がこのオートスケールなのです。
しかし通常はそこまで必要ではないので安定性をそこまで重要視しない場合はON・OFFができるのでOFFにしておくことをおすすめします。
これは月々に使用制限がありこれを超えてしまうと別途料金がかかってしまうため、この別途料金がかからないようにするためです。
運用ルールとアクション
しかしオートスケールを利用しながら月額料金を抑えたいという思いもあるでしょう。
そこで利用できる機能がこの運用ルールとアクションです。
ここでは一定の利用金額を設定しこの金額を超えることで以下の3つが行われるように設定することができます。
- メールで通知する
- オートスケールをOFFにする
- コンテナ起動をOFFにする
一番下のコンテナ起動をOFFにしてしまうとサイトの閲覧や編集ができなくなるので最終手段になるのですが、オートスケールも設定した金額を超えると自動で停止できたりするので料金を気にする方は設定することをおすすめします。
有料アドオン
機能の1つとして有料で追加できる有料アドオンも2つ用意されています。
1つはコンテンツキャッシュです。
これはキャッシュを保存することでサイトの表示速度を改善しサイトの高速化を行うことができます。
料金としては月々1,650円がかかってしまいますがキャッシュ対象を選択することで簡単に高速化を図れます。
そしてもう1つはストレージです。
こちらでは通常10GBのディスク容量を最大50GBにまで拡張することができます。
10GB毎に段階的に拡張することができ、料金もそれに合わせて月々110円増加していきます。
料金
料金としてはアカウントの登録やコントロールパネルの確認までは無料で利用できますが、サイトを構築すると月額料金が発生します。
月額料金は1,078円で2,000回までのコンテナ起動を行うことができます。
もしこの回数を超えてコンテナを起動すると1起動2.2円という従量課金が追加でかかります。
大半のサイトは従量課金までいかないと思いますが一応アクセス数の増加などで一定以上の起動をしてしまうとかなりの料金になってしまう可能性があることを覚えておいてください。
コントロールパネル
コントロールパネルを開くと大きく分けてダッシュボードとプロジェクト、そして料金を確認できる請求内容の3つに分かれておりシンプルな構成になっています。
作成したWordPressやその他のアプリ等はプロジェクトから管理でき、ここでは一覧で確認することができるので1つ1つ選択して不可の状態などをリアルタイムで確認したりコンテナ起動の設定を行う等ができます。
プロジェクトは10日間無料で運営することができるのでテスト環境やお試しとして活用することもできます。
後書き
今回はLOLIPOP!マネージドクラウドについて解説していきました。
料金とサービスを見比べてみるとあまり釣り合っていないような気もしますが、安定性を操作性を追求するのであれば選択肢の1つに考えてもいいと思います。
感覚的に利用できるので初心者の方でも利用しやすいクラウドサーバーとなっているので気になった方は一度サイトを確認してみてはいかがでしょうか。
では~ヾ(*´∀`*)ノ
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